プラチナは金よりも産出量が少なく、とても希少価値が高い金属です。
プラチナは金と同様に耐食性に優れ、金属疲労にも強く、何よりもジュエリーとして白銀色に輝くその美しいたたずまいから多くのジュエリーに使われてきました。

「プラチナこそ貴金属の王である。それは繰り返し自らを主張するであろう」。
これはジュエリー史に大きく名を遺したジュエラー、ルイ・カルティエの言葉です。
この言葉からもわかる通り、プラチナは長い間、多くの人たちを魅了し、愛されてきました。

一般的なジュエリーとして多く用いられるようになったのは１９世紀ごろです。このころ純白のウェディングドレスを結婚式で着るスタイルがひろがり、色合い的に相性の良い白い貴金属への需要が大きくなりました。

意外と知られていませんが、プラチナは６割程度が工業用につかわれており、Pt1000が最も高純度なのですが、実は黒色なのです。そのため、Pt950以下がよくジュエリーには用いられます。
近年は、工業用としての需要が下がってきており、世界の共通通貨といえる金は不景気の時に相場価格が上昇しやすい傾向があるため、金よりも安い相場の逆転現象が起こっています。