スターサファイアの評価基準は大きく分けて3つあります。
・色　・透明度　・大きさです。
それらについて、できるだけ簡単にご説明させていただきます。

『アステリズム効果』光の入射を受けて六条の輝きを浮かべるスターサファイア。
内部に針状の内包物（シルクインクリュージョン）が密集し結晶となっていることによって起こる神秘的な宝石です。

この幻想的な輝きは上記の通り、シルクインクリュージョンによるものですが、
これが少なすぎても多すぎても良くないものでアステリズム効果を美しく生み出す量でなければなりません。
スターサファイアの品質において、スターラインの現われ方が重要な要素の一つとも言えます。

スターラインがより鮮明かつ中心から放たれるものが高く評価されますが、
そのラインがぼやけていたり、途切れてしまっているとマイナス評価となります。

スターサファイアにおいて最も高く評価されるのは、濃厚で鮮やかなブルーを持っていることです。

ブルーの色味が薄い、もしくは暗いなどといった印象のスターサファイアの評価は低くなります。

中でも、インクブルーと呼ばれる色濃く鮮やかなブルーが最高級と言われております。
評価の基準としては、色がどれだけインクブルーに近いかということが査定のポイントです。

スターサファイアの産地はビルマ産とスリランカ産が中心となっており
ビルマ産のサファイアはシルクの入ったような優しさある雰囲気を持ち合わせた高品質な石が採れていましたが
近年では品質の良い石の産出が激減してしている為、希少性や価値共に高くなっています。

スターサファイアの殆どは非加熱（無処理）となります。
鮮やかなアステリズム効果を生み出す要素となっているシルクインクリュージョン。
加熱処理をしてしまうと、スターサファイア自体の透明度は高くなるのは当然ですが
シルクインクリュージョンが融解してしまいアステリズム効果が失われてしまいます。

透明度がある、品格あるシルキーな雰囲気を持ったスターサファイアは大変希少となりますので
その価値は当然高くなります。

またスターサファイアの中には透明度を改善させる『含侵処理』されたものがあります。
こちらは勿論、無処理ではありませんので当然評価が低くなってしまします。

ここでの大きさとは重量を指し、カラット（ｃｔ）と表現しますが、
品質が一定以上であれば、カラットが大きければそれに伴い価値は高くなります。

インクブルーを持つ大粒のスターサファイアは当然高価になりますが、
色が浅く、透明度も低いものはマイナス査定となってしまいます。

以上でスターサファイアの簡単な価値についての説明は終わりますが、
本当はまだまだスターサファイアの世界は奥が深く、
皆様にお教えしたいことが沢山あるのですが、それはまた査定の機会に。

お買取り査定でお持ち頂いたスターサファイアに関して、ご不明点があれば何なりとお聞きください。

ここには書いていないような裏話や知識もお教えしちゃうかもしれません。　では失礼します。